狭の間

都内の高台に位置する場所で、敷地の地形に対して敏感に繊細に呼応する住宅

共同設計:LEMON CRAFT

■地形に呼応する住居
都内において周辺の街並みを見渡す高台に位置する場所で、画一的な宅地造成によりできる住宅ではなく、 敷地と周辺環境がもつ地形に対して敏感に、繊細に呼応する「狭の間」を計画しました。
■狭の間、2 重段状の空間
建物の中央に段状の空間(狭の間)を2 重に挟み、空と大地、街と建物、 そして部屋と部屋の「間」となる空間を作ります。「狭の間」は部屋を結ぶ動線であり、 土地の高低差を繋ぐ階段であり、屋外へ開放的な縁側であり、家の中の小さなシアターであり、 外との距離を調整する緩衝帯であり、暗い場所であり、明るい場所となります。 一般的な住宅では廊下や階段といった動線だけの空間が、「狭の間」として日常生活の中 心になることで、住み手が土地の高低差と会話しながら、創造性豊かに暮らすことのできる住まいとなります。
■「囲われた感覚」と「開放的な感覚」
 敷地周辺は起伏をもつ路地が張り巡らされ、付近を散策してみると土地の高低差によっ て不意に思わぬ開放的な景色に出会います。この敷地もまた、路地と高低差による「囲 われた感覚」と「開放的な感覚」が魅力的な場所であり、住み手が地域に住むと いう価値観で、「近隣の屋根の連なり」「多数の階段」「敷地内外の植栽」「周 辺の路地」などの周辺環境を縫いながら生活する場所となります。

Client/family
Location/ Tokyo, Japan
Site area/101.15sqm
Built area/ 46.38sqm
Gross floor area/81.55sqm
Completion date/ June 2016
Structure/ Wood Frame, 2story


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